石巻日日新聞 ~ 被災地の新聞社が地元の被災者に届けた想い - 陽のあたる場所へ

石巻日日新聞 ~ 被災地の新聞社が地元の被災者に届けた想い

読売新聞に掲載されていた石巻日日新聞の壁新聞

2011年3月25日 僕は通勤電車の中で、隣の人が読んでいた新聞記事に目を奪われました。
それは、読売新聞の最終面に掲載されていた、手書きで書かれた石巻日日新聞の写真です。

ガムテープで貼られた手書きの壁新聞。
日付は平成23年3月12日。
そう、東北地方太平洋沖地震と大津波に襲われた「翌日」に発行された号外新聞です。

そこには、手書きで地震に関する情報と共に「正確な情報で行動を!」という彼らのメッセージが、力強く書かれています。
それは、彼らが地元の被災者の方々に対して「正確な情報を届けたい!」という想いと、「今はパニック状態だけど、冷静に行動しよう!」という想いが込められていたのではないかと思います。

石巻日日新聞は大正元年、1912年創刊の地元夕刊紙。
創刊から99年、戦争中を除き、1度も休刊したことが無いとの事です。
災害後も、社屋の1階が床上浸水し、停電で輪転機が動かなくなっても、社内インフラが復旧するまでの6日間、手書きの壁新聞を作り、被災者のいる避難所に届けたそうです。

6日間の壁新聞の見出しは、
3月12日 「日本最大級の地震・大津波」
3月13日 「各地より救難隊到着」
3月14日 「全国から物資供給」
3月15日 「ボランティアセンター設置」
3月16日 「支え合いで乗り切って」
3月17日 「街に明かり広がる」と、日毎に明るい見出しとなっています。

彼らの届けた情報が、不安を抱えた被災者の方々の気持ちを落ち着かせた事でしょう。
また、大きな励みとなった事と思います。

自ら被災しながらも、記者としての務めを全力で行なう姿勢に、プロ意識の高さを強く感じました。
また、限られた状況の中でも、「被災者に正確な情報と、励ましのメッセージを伝える」といった想に、とても胸が熱くなりました。

まだ、被災は収まっていません。
石巻日日新聞のみなさん同様に、僕も少しでも被災者の方々の力になれる事を考え、行動していきたいと思います。

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